世界一周旅 計画準備編⑤ ルート決定・日程変更、ルールまとめ

前回、世界一周特典航空券予約の苦労を書きました。

世界一周旅 計画準備編④ 世界一周特典航空券の予約は難易度高すぎ
今回、結果としてどのようなルートや日程にしたか、また注意が必要な世界一周航空券のルールについても紹介します。今回も長いので目次付けました。

<目次>
1.世界一周ルート
2.日程変更
3.世界一周航空券予約のルール(まとめ)

1.世界一周ルート

最初私が8月に予約したルートは、まず全区間の空席を見つけて何とか世界一周のルートを繋げた以下フライトでした。

ルートA:HND-LHR-LIS-CPH(陸路)FRA-IAD(陸路)LGA-ORD-NRT 19,802mile 

しかし、ファーストが取れたのはORD-NRTのみで、LHR-LIS-CPHがビジネス、他はエコノミーという状態でした。その後、ANAホームページで毎日数回、空席検索を続けましたが、2週間経っても空席は見つかりませんでした。特にユーラシア大陸横断HND-LDRと、大西洋横断FRA-IADがエコノミーだったので、ビジネス以上を探しましたが、全く見つからず。旅行日程は柔軟に組めるので、6月中旬から8月まで範囲を広げても全くダメ。ネットの情報も含めて、以下のことが推測されました。
・HND-LHRのNH便は355日前の9時で特典枠が埋まり、キャンセルがあったとしても空席待ちですぐ埋まる
・FRA-IADのLHは、約300日前にならないと特典枠が出てこない。しかもビジネスは約1ヵ月前、ファーストは約2週間前にならないと出てこない。(1ヵ月先のビジネスクラスは出てきました)

なので、HND-LHD14時間のエコノミーしか取れなそうなルートAに見切りを付け、他のルートを探しているうちに、以下のような事もぼんやり分かってきました。

・東京出発のファーストクラスは、シカゴ便以外で2席予約することは不可能(帰国便が355日前に取れたとしても東京出発は345日以前に予約が必要)
・ポルトガル航空(TP)は355日前からビジネス、エコノミーの特典枠を開放する
・ユナイテッド航空(UA)は不定期で特典枠を開放するが、数は少ない
・ポーランド航空(LO)、ターキッシュエア(TK)は、ビジネス特典枠が結構出てくる
・スイス航空は全クラス特典枠がほとんど出てこない

上記を踏まえ、当初予約した西回りではルートが組めないと判断して、東回りのルートを探し始めました。最初のTYO-ORDは、予約開始の355日前を過ぎても10日前後はファースト2席空いている日程があったので、その後の大西洋横断とユーラシア大陸横断を中心に毎日検索かけました。(ヨーロッパ内は、ポーランド航空・ポルトガル航空でビジネスが自由に取れました)

大西洋横断は、ルフトハンザ航空やスイス航空のファーストに乗りたかったのですが、全然空席が出ないので、ポーランド航空のJFK-WAWのビジネス(フラットシート)で妥協。ユーラシア大陸横断もANAのロンドン便やフランクフルト便のファーストは諦め、比較的空席が取りやすいBRU-NRTのビジネスを取りました。(取りやすいとは言っても、9時の予約開始に合わせて何回かANAデスクに電話した結果、何とか勝ち得たものです)

現時点では、以下で予約発券しています。

ルートB:NRT-ORD(陸路)JFK-WAW-ARN(陸路)CPH-LIS-BRU-NRT 19,719mile

ただ、日程的にはORD-JFK間で4泊、ARN-CPH間で7泊、LISで6泊、BRUで2泊と、米国内が少し忙しいので今後も空席を見て日程調整するつもりです。(JFK-WAWになかなか空きが出ない)

2.日程変更

既に前の章で紹介していますが、世界一周の特典航空券を予約するには、全ての区間で空席があることが必要です(空席待ちはできない)。そのため、帰国便は355日前の9時にANAデスクに電話すれば予約できる可能性が高いですが、出発便は345日前以前に予約することになるため、既に10日間の間に根こそぎ予約された後の僅かな空席を拾っていくしかありません。幸い、スターアライアンスの世界一周特典航空券は予約・発券した後でも無料で日程変更ができますので、とにかく空いている便があったら予約をしてしまって、後でゆっくり日程を考えることがポイントです。

通常(世界一周以外)の特典航空券であれば空席待ちができるため、355日前に往復の予約をしてしまい、復路についてだけ後から日程変更できるのが大きな違いです。今回私も、355日前の帰国便に狙いをつけて、往路や途中の区間の空席を見つけたものの、355日前までの間にその空席が埋まってしまうこともあり、この点は悲しい思いを何回かしました。

3.世界一周航空券予約のルール(まとめ)

以下、ANAのホームページにスターアライアンス世界一周のルールが記載してあり、予約にあたっては一読する必要があります、これ以外にも注意する点が色々あります。

ANAホームページより 

スターアライアンス世界一周|ANA

スターアライアンスの特典世界一周航空券を世やう際のポイントとなる注意点を記載します。(誤りや追加があれば教えてください)

①予約・発券はインターネットでは出来ずANAデスクへの電話が必要(私は海外旅行中に発券の連絡があり、折り返し国際電話しても繋がらず焦りました)
②予約・発券した後の日程変更、同じ航空会社での便変更は可能(逆に、航空会社・経由地の変更は不可)
➂出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降(最後の国際線が到着した日ではなく搭乗した日であることがポイント)
④ヨーロッパでの途中降機は3回まで(私が予約したルートは4都市ありますが、ストップオーバーの1都市はカウントされない)
⑤日本国内での途中降機は4回まで
⑥空席待ちは不可、予約時に全区間に空席があることが必須
⑦特典航空券の空席は、ANAダイヤモンド用/SFC会員用の特別枠がある(私はSFCで空席検索しましたが、非SFCである妻が検索すると特典枠が出ないことが多くありました)

世界一周旅 計画準備編④ 世界一周特典航空券の予約は難易度高すぎ

これまで以下の通り、スターアライアンス世界一周航空券を発券できたところまで書きましたが、このチケットは日程的に詰まりすぎで、エコノミーの区間もあったため、日程やクラスを変更するつもりでした。

世界一周旅 計画準備編① 情報収集とルール確認

世界一周旅 計画準備編② ルート決定と発券

世界一周旅 計画準備編➂ 半年で43万マイル獲得した方法

しかし、日程変更しようと思っても、なかなかハードルが高く、結果として特典航空券を取り直しました。以下ハードルの高さを3項目に分けて解説します。(大事なポイントは太字にしました)

<目次>
1.私が予約発券した特典航空券の条件の厳しさ
2.ANA電話窓口の繋がりにくさ
3.ファーストクラスでの経路の難しさ

1.私が予約発券した特典航空券の条件の厳しさ

まず私の旅行は、①ANA特典航空券、②世界一周、➂ファーストクラス、④夫婦2席、という条件でそう簡単には予約発券できませんでした。

①ANA特典航空券:JALと比べてANAの特典航空券は取りにくいことで有名です。

②世界一周:通常の往復航空券より世界一周の方が追加されているルールがあります。特に予約する際にネックとなったのが、最初の出発日から最終便出発まで10日以上というルールです。また、特典世界一周航空券では空席待ちは出来ず、世界一周全ての経路で予約できないと発券できません。

➂ファーストクラス:ファーストの就航路線は少ない上に、ファーストクラスの特典枠はそもそも特典開放されていなかったりハードルが高いです。

④夫婦2席:ファーストクラスの特典枠は1~2席ということが多く、2席予約するのが大変です。

2.ANA電話窓口の繋がりにくさ

世界一周特典航空券の予約は、インターネットではできず、ANAデスクに電話するしかありません。ここに時間を費やして一番苦労しました。

私は平SFC会員なので、SFC専用デスクに電話していて、以下のページで待ち時間が分かるのですが、表示された時間より実際は長かったり短かかったり参考程度でした。

スーパーフライヤーズデスク|プレミアムメンバーサービス|ANAマイレージクラブ

私の経験では、大体以下のような待ち時間傾向です。

  • 0~5時:深夜で繋がりやすいと思いきや待ち10分から1時間以上とバラバラ
  • 5~8時:比較的早く(30分以内)繋がる
  • 8~9時:8時過ぎだと表示される待ち時間が多いが実際には早く繋がる
  • 9~24時:1~2時間待ち

ここから学んだ経験則としては、どうやら8時台前半に米国予約デスクから日本予約デスクに切り替わり、オペレータ人数が増えて、早く電話が繋がるのではないかと思います。2024/10/7は、8:30の時点で1時間以上待ちで電話したら、5分も掛からずに繋がりました。

スターアライアンス特典航空券の空き状況は、以下ページで確認できますので、私は世界一周の全区間の空席を確認した上で電話を掛けるようにしてました。

フライト検索 | ANA国際線

ただ、上記では1日毎に検索する必要があり、ANAデスクに電話すると期間内を一括して検索してくれるので、自分で検索する手間は減ります。(とは言え、ある程度空いている経路にあたりを付けていないと、電話では混沌としてしまいます)

3.ファーストクラスでの経路の難しさ

私は20年以上前にスターアライアンスのファーストクラス世界一周航空券(特典ではない)で、東回りでアジア・北米・南米・欧州を旅行したのですが、その頃に比べるとファーストクラス路線が減ったように思います。また、旅行の計画を立てるにあたって、ファーストクラス就航路線を調べようにもGoogle flightやSky Scannerなどで個別に検索をかけるしかなく苦労しました。なので、自分で以下のようなファーストクラス就航路線図(スターアライアンスの主要路線、北半球のみ)を作成してイメージアップしました。

そして、経路を決めるにあたっては上記②のルールの通り、世界一周全ての区間に空席がないと予約ができないため、ファーストクラスの空席で経路を繋げるのは実質不可能です。次の記事で詳しく書きますが、結果として私の場合ファースト1区間、ビジネス5区間という経路で妥協するしかありませんでした。

また、上記②のルールの通り10日以上である必要があり、特典航空券(特にファーストクラス)は、予約開始する355日前(ANAの場合)にはほとんどの枠が埋まってしまいます。つまり帰国便(最終区間)は355日前の9時にANAデスクに電話すれば空席が取れるかもしれませんが、その10日以上前の出発便の空席を見つけ、途中経路を含めた全区間に空席が無いと世界一周の予約ができません。

次のブログで、私が予約した経路や予約変更ルールについて書きたいと思います。

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