皆既日食旅行準備⑦露出テスト

最近東京は雨ばかりでしたが、今日は久々に晴れたので前回用意したフィルターの露出テストをしました。広場で遊ぶファミリーからの視線を少し気にしながら、いろいろ試してみました。まずは、Acuter Optics Traverseの追尾テスト。太陽だけでキャリブレーションするせいか、最初はズレが発生しましたが、視界から外れて何度か中心にセットし直したら、ちゃんと追尾するようになりました。

そしてフィルター3種類を使って露出テスト。結果は以下の通りで、フィルター表記の減光量とは大きく違う結果となりました。

相対的な比較になりますが、以下のような関係となりました。

・Thousand Oaksフィルターは、ND5.0相当表記⇒実際はND6.0あたり

・富士フィルムフィルターは、ND4.0相当表記⇒たぶんND4.0相当

・ND5.0フィルターは、⇒実際はND4.7あたり

なので、当日の露出予定を以下のように修正しました。もう1回テストが必要そうです。

皆既日食旅行準備⑥撮影機材とフィルター準備

2023年の金環食の際は、以下で書いた通りカメラ2台で望遠側を250mm(換算375mm)で撮影したのですが、250mmの画角は5.4°×3.6°なのでトリミングをしないとイマイチな感じでした。

金環食準備⑦ 撮影機材と撮影計画

今回は、カメラ2台に加えて新しい撮影機材(DWARF II)も導入しました。レンズについても色々悩んだ結果、もう少し望遠が欲しいということで年始にKENKOミラーレンズ400mm F8も買ってしまいました。ほぼ日食専用となりますが、2万円ちょっとなので、一生の記録のためと言い訳して。

NDフィルターは金環食の時に以下を用意してました。

  • 62mm ND100000(Nikkor Z 50-250mm
  • 46mm ND250×2枚(Nikkor Z 50-250mm用)
  • 67mm ND1000(Sigma 16mm用)

これに加えて、今回は3台の撮影で忙しくなりそうなので、外した際に再度ピント合わせが必要なNDフィルターではなく、以下3種類の減光フィルムも買ってみました。(KENKO400mmはMFレンズです)

1.Thousand Oaks Opticalブラックポリマー

Thousand Oaksのホームページでも厚みの記載がなく、以下減光曲線でND5.0相当ということだけ分かりました。

届いたものを開けてみると、結構薄くて0.05mm以下の感じです。片面が銀色、もう片面が黒色で、銀色の方を太陽に向けると書いてありました。

2.富士フィルム光量調整用フィルターND4.0

こちらは厚み0.09mmと記載がありました。届いたものを開けてみると、Thousand Oaksのものよりは少し厚みがあります。Φ65mmの穴の空いた厚紙が入っているので、すぐ使えそうです。

3.Baaderソーラーフィルム

こちらは太陽観測では良く使われ、KYOEIでA4サイズ4480円で買えるのですが、eBayで$9.99というのを見つけて速攻ポチっと。で、届いたものを見ると、何と5cm×5cmのミニサイズでした(私が商品説明を良く読んでませんでした)。

厚さ0.012mmということで、この3種類の中では一番薄くて、すぐ皺になってしまいそうで少し扱いが難しそうでした。

これらを使って、晴れた日に露出テストをしたいと思います。詳しくは次回に。

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新しい撮影機材(DWARF II)

2023年10月14日の金環食は、天候に恵まれて良く見えました。こちらに乗せた写真や動画はNikon Z30+Nikkor 50-250mmで撮影したものをトリミングして拡大しています。250mm(35mm換算で375mm)では、垂直画角が3.6度なので、縦方向で1/7程度の大きさになってしまいます。もう少し長いレンズが欲しいと思っていたところ、2023年夏にDwarfIIというスマート望遠鏡が発表され、望遠焦点距離が675mm(35mm換算)ということで衝動的にポチってしまいました。

DWARF II クラウドファンディング

ただ、これはクラウドファンディングの製品なので、12月中旬にやっと手元に届きました。

年末にまず太陽を撮影。垂直画角が2度なので以下のように縦方向で1/4の大きさになります。皆既日食でコロナも撮影する場合には、ちょうど良い画角になりそうです。また2分ほど追尾しましたが、ブレはありませんでした。三脚を水平(3度以内)にセットするだけで、追尾してくれるのでお手軽です。

撮影準備として、「日食の観測と撮影」という本で画角や露出の勉強を始めました。こちらは、また別ブログで詳しく。

年末に山梨に行った際に、市街地で星空の撮影もしてみました。三脚を水平にセットして、スマートフォンに接続してメニューからCalibrationを選択すると、自動的に星空を撮影して現在位置や時間から星の動きを追尾できるようになります。スマートフォンに惑星やメシエ天体のデータが入っており、目標を選択するだけで視野の中心に天体が自動導入され、追尾が始まります。撮影は、露出時間とゲイン、スタックする枚数を選択すると、こちらも自動的に比較明合成された画像がリアルタイムで見れます。

以下は15秒露出を50-100枚スタックした画像をコントラストや彩度調整したものです。(トリミングはしてません)

まずは冬の有名なメシエ天体からM31、M33、M45。中学生のころ、赤道儀を極軸を一生懸命合わせて、ASA400フィルムで何十分も目視で微動ハンドルを回しながら撮影した頃の努力がワンタッチでで実現できてしまいます。

次に、淡い天体、NGC1499カリフォルニア星雲とNGC7000北アメリカ星雲に挑戦。こちらは、水素由来Hα線を通すフィルターを通さないとはっきりは写りませんでした。フィルター沼にはまらないよう一旦ここで止めておきます。

皆既日食本番までには、昼間の太陽でフィルタ交換や露出調整の練習をしておこうと思います。

金環食準備⑦ 撮影機材と撮影計画

いよいよ米国出発まで3日となり、日食撮影の最終チェックをしました。

まずは持ち物。

1)目で見る際の日食グラス

2)日食撮影用のメインカメラとレンズ、フィルター

Nikon Z50、Nikon 50-250mm、ND100000(5.0)フィルター

3)風景撮影用のサブカメラとレンズ、フィルター

地上の風景を含めた当初は星空を撮るために持っていくSigma 16mm F1.4予定でしたが、フィルターがND1000しかないので以下でインターバル撮影します。

Nikon Z30、Nikon 16-50mm、ND250フィルター2枚重ね※ND62500(ND4.8)相当

4)メインカメラを載せるAcuter Optics Traverse

追尾しながら写真撮影、動画撮影予定

DSC_0526

5)サブカメラ載せる三脚

6)モバイルバッテリー3個

インターバル撮影用、Acuter用、予備(星景撮影時のレンズヒーター用)

撮影地のユタ州ティカブーでのでは9:09に日食が始まり12:00に終了します。

サブ機で地上の風景も入れて(明合成が必要)撮影する画角を確認すると縦構図で24mm(フルサイズ36mm相当)で、開始から終了まで収まる想定です。

日食・星空撮影するカメラ・機材(その2)

米国旅行に持っていくカメラ、レンズについては先月こちらに書きました。それらを使い星空や日食撮影の練習も兼ねて、最近は風景のタイムラプス撮影も始めました。

でも、色々やっているうちに、固定画面ではなくモーションを入れた撮影もしたくなってきました。そこで、ちょうど見つけたのがAcuter Optics Traverseです。これは、回転と上下が電動化されている経緯台なのですが、タイムラプスでのモーションだけでなく、赤道儀的に天体を追尾することも可能です(ただし長時間では画面回転するので点像にはならないはず)。29,900円という価格でしっかりした三脚も付いているので即購入。

撮影には、Acuter Landsccapeという専用アプリがあり、こちらを使うと任意の角度・移動時間指定してスムースなタイムラプス撮影が可能です。

天体の導入・追尾には、Acuter Skyという専用アプリを使うと、説明書を読まなくても1点の天体で簡易設定でき、それなりの精度で導入・追尾できます。さらに2点以上の天体で設定すると精度が上がります。太陽撮影の場合には、以下のような承認画面で確認した上で追尾可能となります。

日没前でシーイング悪条件の中で(連日35度以上で昼間撮影する気にならず)、テスト撮影してみました。ND100000(5.0)フィルターを付けたAPS-C 250mmでビデオ撮影したものを10倍速にした動画が以下です。(無加工)

太陽だけで簡易設定したにも関わらず、ちゃんと追尾してくれてます。これなら、広角で数分の追尾撮影も出来そうな雰囲気です(後日試します)。

で、このような感じでタイムラプス撮影していると、その合間に静止画も色々撮りたくなります。

もう1台Z50を中古で買うことも考えたのですが中古でも新品の9割程度の値段がします。タイムラプス撮影ならファインダーは不要なので、Z30を調べたところ、以下ような点でタイムラプス用途ではZ50よりも優れてました。

  • USB給電しながら撮影可
  • インターバル撮影で同時に動画作成可

とうことで、楽天マラソンで最大のポイント還元を狙って、Z30本体を購入。

10月の米国旅行は、この2台で金環食・天の川撮影をしたいと思います。来年4月の皆既日食に向けては、別の新兵器を投入予定です。

米国に持っていくカメラとレンズ(その1)

私は太陽を見るのに適した望遠鏡は持っていないので、米国旅行中の日食や天体写真はミラーレスカメラ(ニコンZ50)で固定撮影予定です。

天の川を撮るために2本新しいレンズを買いました。

1本目は、TTartisanの7.5mm F2.0です。対角で180度の画角という仕様ですが、全周魚眼のような写りではなく超広角レンズとして使えます。eBayで新品を$115で買ったので(日本だと最安22,000円位)、無限遠の焦点ズレなど心配だったのですが、ちゃんと使えてます。

TTartisan 7.5mmで撮ったタイムラプスはこちら↓。

もう1本は、星景写真のメイン機として選んだSigma 16mm F1.4。数年前から出ていたレンズで、最近Zマウント版が出ました。こちらはネットで6万円強で購入。

Sigma 16mmで撮ったタイムラプスはこちら↓。

 

以前から持っているレンズを合わせて、星景を撮るレンズは以下のように揃いました。

  • TTartisan 7.5mm F2.0 MF
  • Sigma 16mm F1.4 AF
  • Laowa 33mm F0.95 MF
  • Nikkor 50mm F1.4 MF
  • Nikkor 85mm F1.8 MF

固定撮影だと、7.5mm F2.0の45秒露出、16mm F1.4の20秒露出、33mm F0.95の10秒露出で、ほぼ点像に写せるので、星空の暗さに合わせて開放~1絞り、ISO800~3200あたりで撮れると想定してます。

(完全な点像にするためには上記の半分の露出)

日食写真には、500mm以上の望遠が適してますが、私の持っている中ではFマウントの55-300mmが最大。300mmだと以下のような月写真が撮れたので、これで日食も撮ろうと思ってました。

しかし、Fマウントの55-300mmにFTZを付けると全長150mm、重量も1kg近くなるので頑丈な三脚も必要になり海外に持っていくのが大変そうです。

今年だけでなく来年の皆既日食でも使うことを考え、55-300mmを売って、Nikkor Z 50-250mmに買い替えました。こちらは110mm、405gと小型三脚でもOKです。

金環食を撮影する際のフィルターは、最初ND400とND8などを組み合わせようと思ってましたが、ND100000というのがあるのを知りました。Nikkor Z 50-250のフィルター径62mmのND100000は売ってないので、62-58mmのステップダウンリングを使うことにしました(望遠側でしか使わないのでケラレの心配なし)。

金環食では太陽は完全には隠れないので、通常の太陽と同じく10万倍の減光が必要です。露出は以下を参考にしようと思います。

 handy table of exposure times and settings 

2024年の皆既日食では太陽が完全に隠れるので、全く違うフィルター、露出となります。部分日食から皆既日食で大きく明るさが変わるので、最初は可変のNDフィルターが良いかなあと思って調べていましたが、ネットで調べてみると可変NDフィルターは偏光ガラスを2枚重ねているので、太陽がシャープに写らないようです。こちらは追って、フィルターを購入していこうと思います。