新しい撮影機材(DWARF II)

2023年10月14日の金環食は、天候に恵まれて良く見えました。こちらに乗せた写真や動画はNikon Z30+Nikkor 50-250mmで撮影したものをトリミングして拡大しています。250mm(35mm換算で375mm)では、垂直画角が3.6度なので、縦方向で1/7程度の大きさになってしまいます。もう少し長いレンズが欲しいと思っていたところ、2023年夏にDwarfIIというスマート望遠鏡が発表され、望遠焦点距離が675mm(35mm換算)ということで衝動的にポチってしまいました。

DWARF II クラウドファンディング

ただ、これはクラウドファンディングの製品なので、12月中旬にやっと手元に届きました。

年末にまず太陽を撮影。垂直画角が2度なので以下のように縦方向で1/4の大きさになります。皆既日食でコロナも撮影する場合には、ちょうど良い画角になりそうです。また2分ほど追尾しましたが、ブレはありませんでした。三脚を水平(3度以内)にセットするだけで、追尾してくれるのでお手軽です。

撮影準備として、「日食の観測と撮影」という本で画角や露出の勉強を始めました。こちらは、また別ブログで詳しく。

年末に山梨に行った際に、市街地で星空の撮影もしてみました。三脚を水平にセットして、スマートフォンに接続してメニューからCalibrationを選択すると、自動的に星空を撮影して現在位置や時間から星の動きを追尾できるようになります。スマートフォンに惑星やメシエ天体のデータが入っており、目標を選択するだけで視野の中心に天体が自動導入され、追尾が始まります。撮影は、露出時間とゲイン、スタックする枚数を選択すると、こちらも自動的に比較明合成された画像がリアルタイムで見れます。

以下は15秒露出を50-100枚スタックした画像をコントラストや彩度調整したものです。(トリミングはしてません)

まずは冬の有名なメシエ天体からM31、M33、M45。中学生のころ、赤道儀を極軸を一生懸命合わせて、ASA400フィルムで何十分も目視で微動ハンドルを回しながら撮影した頃の努力がワンタッチでで実現できてしまいます。

次に、淡い天体、NGC1499カリフォルニア星雲とNGC7000北アメリカ星雲に挑戦。こちらは、水素由来Hα線を通すフィルターを通さないとはっきりは写りませんでした。フィルター沼にはまらないよう一旦ここで止めておきます。

皆既日食本番までには、昼間の太陽でフィルタ交換や露出調整の練習をしておこうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です