2024皆既日食・絶景旅行13日目(セドナ3日目、ページ星空)

セドナ最終日の4/15は、ホテルでのんびり朝食後チェックアウト。宿泊したBeaver Creek Innはチェーンホテルには無い温かい雰囲気でした。朝食もこんな感じで丁寧に並べられてます。

昨日まで4大ボルテックスのうち3つをトレッキングして残りがCathedral Rockですが、ここは混んでいるので近くのトレイルへ。

Cathedral Rockが良く見えるScorpionからPyramid trailのお手軽コースです。陽射しが強い心配をしてましたが、少し雲があって気温15度くらいで快適でした。

その後セドナのアップタウンを散歩。

月曜でも多くの観光客賑わっていて駐車場もほぼ満車です。公共駐車場が無料なのはありがたいです。

Pageへの州道89号線は両側を岩に囲まれた絶景コース。ここで赤い雲が見れました。車載動画を追って掲載します。

Pageに到着し、半年前に行って絶品フライドチキンだったBird Houseへ再訪。

メニューはバッチリ頭に入っているので前回同様にチキン2ピースとサイドを頼みましたが、on the houseということでチキンを1つづつおまけしてもらえました。店員のお兄さんに東京から食べに来たんだと話をしたら喜んでくれて、さらにソーダやデザートまでサービスしてもらい満腹に!

その後、Glen canyon damを見に来ましたが強風のため下まで降りるのは明日に延期。

明け方、Pageから10マイルほど南下して星空撮影。

州道から100mほど離れた場所でも、目でもクッキリ天の川が見れるほど。以下は編集加工無しの撮ったままの星空です。

タイムラプス動画はネット環境が悪いため後日。

米国に持っていくカメラとレンズ(その1)

私は太陽を見るのに適した望遠鏡は持っていないので、米国旅行中の日食や天体写真はミラーレスカメラ(ニコンZ50)で固定撮影予定です。

天の川を撮るために2本新しいレンズを買いました。

1本目は、TTartisanの7.5mm F2.0です。対角で180度の画角という仕様ですが、全周魚眼のような写りではなく超広角レンズとして使えます。eBayで新品を$115で買ったので(日本だと最安22,000円位)、無限遠の焦点ズレなど心配だったのですが、ちゃんと使えてます。

TTartisan 7.5mmで撮ったタイムラプスはこちら↓。

もう1本は、星景写真のメイン機として選んだSigma 16mm F1.4。数年前から出ていたレンズで、最近Zマウント版が出ました。こちらはネットで6万円強で購入。

Sigma 16mmで撮ったタイムラプスはこちら↓。

 

以前から持っているレンズを合わせて、星景を撮るレンズは以下のように揃いました。

  • TTartisan 7.5mm F2.0 MF
  • Sigma 16mm F1.4 AF
  • Laowa 33mm F0.95 MF
  • Nikkor 50mm F1.4 MF
  • Nikkor 85mm F1.8 MF

固定撮影だと、7.5mm F2.0の45秒露出、16mm F1.4の20秒露出、33mm F0.95の10秒露出で、ほぼ点像に写せるので、星空の暗さに合わせて開放~1絞り、ISO800~3200あたりで撮れると想定してます。

(完全な点像にするためには上記の半分の露出)

日食写真には、500mm以上の望遠が適してますが、私の持っている中ではFマウントの55-300mmが最大。300mmだと以下のような月写真が撮れたので、これで日食も撮ろうと思ってました。

しかし、Fマウントの55-300mmにFTZを付けると全長150mm、重量も1kg近くなるので頑丈な三脚も必要になり海外に持っていくのが大変そうです。

今年だけでなく来年の皆既日食でも使うことを考え、55-300mmを売って、Nikkor Z 50-250mmに買い替えました。こちらは110mm、405gと小型三脚でもOKです。

金環食を撮影する際のフィルターは、最初ND400とND8などを組み合わせようと思ってましたが、ND100000というのがあるのを知りました。Nikkor Z 50-250のフィルター径62mmのND100000は売ってないので、62-58mmのステップダウンリングを使うことにしました(望遠側でしか使わないのでケラレの心配なし)。

金環食では太陽は完全には隠れないので、通常の太陽と同じく10万倍の減光が必要です。露出は以下を参考にしようと思います。

 handy table of exposure times and settings 

2024年の皆既日食では太陽が完全に隠れるので、全く違うフィルター、露出となります。部分日食から皆既日食で大きく明るさが変わるので、最初は可変のNDフィルターが良いかなあと思って調べていましたが、ネットで調べてみると可変NDフィルターは偏光ガラスを2枚重ねているので、太陽がシャープに写らないようです。こちらは追って、フィルターを購入していこうと思います。

米国で一番暗い夜空を求めて

前回のブログで、天の川が見える場所について書きました。その後も毎日のようにlight pollution mapで、光害の少ない(=暗い)夜空が見える場所を探してます。米国で一番暗い夜空は、テキサス州のBig Bend国立公園というのを読んだことがあり、調べてみると確かにlight pollution mapではclass1で光害がゼロです。

前々回のブログでは、金環食を見る場所をgooseneck州立公園に決めたことも書きましたが、金環食が見える地帯を辿っていると、ticabooという場所で金環食が見れて、しかもホテルが空いていることが分かりました!この場所は、かなり山奥の場所にポツンとホテルがあるだけで、周囲50kmには何もありません。google viewだとホテル前はこんな感じ(金環食が見える南東方向)。

そして、light pollition mapで、この場所を調べると。

class1で、Big Bendに近い、ほぼ暗闇でした。ここなら、金環食前夜に晴れていれば、最高の星空を見れそうです。ticabooなんて、アメリカ人でも絶対に知らない地名です。日本から初めて訪れた観光客になるかもしれません。

金環食旅行準備⑤ 天の川が見える場所

本ブログのタイトルは当初「米国に日食を見に行こう」だったのですが、日食以外にも自然の絶景や星空も見にいくので「米国に絶景と日食を見に行こう」に変更しました。

今回は星空、特に天の川を見る場所の選定です。西海岸は都会で星は良く見えませんが、10月の天の川は西方向で海沿いであれば西が暗い夜空も見れそうと考えてました。さらに詳しく星空を見る観測地を選ぶのには、夜空の暗さがマップ化されているLight Pollution Mapが便利です。

このマップでは以下の通り、夜空の暗さ(逆に言うと光害の少なさ)に応じて、Class1-9で色分けがされています。目安としてM33(さんかく座銀河)やM31(アンドロメダ大星雲)、Central Galaxy(天の川)の見え方が書かれています。

以下の通り関東地方を見ると、東京周辺はClass8-9ですが、秩父方面や那須、尾瀬などはClass3の場所もあります。

今回の旅行先から、まずは西海岸を見てみます。LA周辺は東京と似た状態ですが、北に上がっていくとCambriaからBig SurのあたりまでClass2の地域があります。Highway1は途中通行止めの場所がありますが、Carmelから1時間ほど南下すれば関東には無いレベルの星空が見えそうです。

次にLAの西側。宿泊予定のJoshua Tree国立公園のあたりはClass3-4ですが、その北側のMojave National PreserveのあたりはClass2です。この辺りにホテルは無いので、Barstowに宿泊すると東に1時間ほど走ってLudrowを超えればClass2の地域に入れます。

次に、日食を見ようと思っているMonument Valley周辺です。この中ではPage周辺が明るいですが、20分も走ればClass1-2の地域に行けそうです。Monument ValleyもVisitor Centorの辺りから離れてForest Gump Pointあたりまで行けばClass1です!

Bryce Canyonは、Visitor CenterやLodgeのあたりはClass2で、少し南下するとClass1に!Bryce Canyonのhoodoo(岩柱)と一緒に天の川が撮れたら最高です。

これらを元に、宿泊予定を立てました。このブログを書き始めた頃は1ドル130円だったのが、本日は140円となり、そもそも米国全体のホテル代も高騰している状態ですが、1部屋あたり最大でも200ドル以下、できれば100ドル以下のホテルにする予定です。22年前に、この辺りを旅行した際は、ホテル代・ガソリン・食費を合わせて1日100ドル前後でも済んでいたので、ドル建でも2倍、円換算だと2.5倍になっている感覚です。